過去問学習がまっさかりです。直前期に入るとどうしてもそうなるのだけれど,これで自信をなくしたり,力を伸ばせなくなる人がたくさん出る。
どうしてそうなるかというと,今までは学ぶ対象がはっきりしていて,できなかったときにどうすればよいかがわかりやすかったのに,過去問学習はそうではないからです。
まず学ぶべきことがなんであるかが不明確です。解いて初めてわかるというのが,過去問学習の最大のポイントだからです。
そのうえで足りないことを埋めていくのだけれど「何が足りないのかがわかる」というのが曲者です。力が足りていない者は自分が何が足りていないのかがわからないものだからです。
だからこの時点で行き詰まる。
ここでもう一度よく考えてほしい。
過去問を解くのはなんのため?
それは自分を成長させるためですね。成長には明確な目標が必要で,「これができるようになる」というものがなければ人は成長できないのです。
だから過去問学習に行き詰まったら,そのまま続けるのではなくて,目標が明確な問題集に戻ろうということなのです。