先取り戦略だけが医学部合格への道ではない
中高一貫校の医学部志望の方を中心に数学を教えております笹沼と申します。
中高一貫校に通われる方の共通の悩みは,進度がとても早いことです。その進度に対応しようと,さらに早い進度で勉強される方が多いです。つまりより早くさらに早く学ぶことが合格するためには必要であると考えておられるようです。
でもそれは本当でしょうか。学校より早く学ぶというだけで,理解できずに積み残した単元をいつか復習しなければならないことには変わりがありません。復習を学校に任せるという期待がそこにはあるのかもしれませんが,一度つまづいた単元を立て直すにはつまづいた理由をしっかり考えない限りできません。つまり,先取りで積み残した単元は,学校の復習でカバーできる保証はないのです。
先取りが機能するためには,積み残した単元をほっておかずにリカバーすることが必要で,履修が進めば進むほどリカバーの必要性は高まります。
先取り戦略はいつか崩壊します。すべてを履修し終えたとき残るのは理解できていない大量の単元の山なのです。だから,学校の早い進度に対応するための方策は,しっかり復習すること以外にはないのです。
私の役目は先取り学習で積み残した単元の復習をするお手伝いをすることです。先取り学習という一番列車から降りた方に対して,もう一つの医学部合格への道を用意することです。
講師プロフィール
笹沼修史(代表)
京都大学理学部数学科で代数的整数論,神戸大学大学院で保型関数論を研究した後,保険会社でアクチュアリー業務に従事。その後教育界に入り研伸館で10年間テキスト開発に従事した後独立。専業家庭教師をしています。
この10 年間の実績
[国公立大学医学部]
京都大学 1 名
神戸大学 1 名
大阪市立大学 1 名
奈良県立医大 1 名
和歌山県立医大 1 名
[私立大学医学部]
東京慈恵会医科大1名
大阪医科大学 3名
関西医科大学 1名
近畿大学 2名
兵庫医科大学 1名
愛知医科大学 3名
福岡大学 1名
金沢医科大学 1名
川崎医科大学 2名